深海にいきる魚のように自ら燃えなければどこにも光はない。 by 明石海人 | 映画ビジネスに関する私的見解 その5 2002年4月26日(金曜日) : : コメント数(2) 『うちではハリウッドで学んだ映画ビジネスは出来ないよ。』あるお方に、そう言われたこともある。最初は少しがっかりしたさ。だって、俺っちが学んだ事が役に立たないなんて言われちゃったんだから。そりゃー、ちょっぴりブルーな俺っちさ。 ただね、その後、冷静になってビジネスってものがなんなのかを考えたんだ。そして俺っちは、現在自分が考えるところの意味合いを見つけた。そして今ではこう思っている… ビジネスは人間の行動の全てにおいて、日常茶飯事に起こる事だ。人間は日々、絶えず価値の交換を行っている。友達を作る時も、仕事をする時も、八百屋で値切る時も、パソコンの前にただ座っているだけの時も、ランニングしている時でさえ、料理を作る時でさえ、自分を鏡で見る時でさえ、朝友人に挨拶する時でさえ、あらゆる種類の価値の交換を、あらゆる場面で、あらゆる時に行っているんだ。ビジネスを学ぶということはすなわち、その人間生活を支配する価値の交換を学ぶ事であり、金銭が絡む仕事や事業に収まるところではない。 真実のところ、ビジネスというのは、効率と効果の面で、人間の生活のあらゆる場面で、知恵と方法を与えてくれる学問だと思う。幾多の人間の研究と経験を経て、その価値の交換そのものを理論化したものが、みんなが学校で勉強しているビジネスという学問だと理解している。 もちろん、理論化できない物がたくさんある。そしてその多くは決して学校では勉強できない物だ。それは人それぞれの才能なり個性なり、自分独特の方法であったりする。そんなのは勉強してもしょうがない。だからビジネスを学ぶ上で重要なのは、枝葉ではなく、幹と根っこなんだと思う。 さらに知識と経験が理論化された時、そこに残されるのは静的な情報だ。しかし、現実社会は絶えず変化を繰り返す動的な物だ。コンサルタントの方々が企業の経営者の方達に悪く言われることの多い理由は、動的な企業内の問題に、MBAやビジネススクールで得られるような静的な知識を、そのまま当てはめようとしている人が多いからだと考えている。 ならば、動的な問題に対処しうるビジネスとは何なのか?実用的なビジネスを勉強すると言うことどういうことなのか?その答えは『思考』だ。『価値の交換』に対する思考回路を会得することだと思っている。ビジネスを勉強すると言うのは記憶ではない。思考方法を学ぶことだ。その思考方法を磨くことなく、ビジネスを学んだとは言えない。 もしかしたら俺っちは、自分の都合のいいように考えたいだけなのかもしれない。そう思ったこともあった。俺っちはMBAも取ってない。ビジネススクールにも行っていない。だから、これまで述べてきた『ビジネスの定義』も『ビジネスに必要な物』も、全て何の後ろ盾もありゃしない。全然勘違いした物である可能性が高い。 ただ、実際にそのお方の働きぶりを、そしてその会社で働く方々の動きを、さらにその会社のボスの頭脳を垣間見るうちに、先の考えは確信へ変った。なぜなら、そこで行われていたのは紛れもなく『価値の交換』だったからさ。ことボスの頭脳と行動を観察していたら、俺っちがこの留学で学んだことが活かせそうだと感じたんだ。 俺っちは、だから、自分の辞書における映画ビジネスの意味に自信を持っている。そして、それを理解し利用する事が、必ず映画制作を前進させることだと思っている。 映画ビジネス [film business] にっち林 続く… |
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