生きるとは呼吸することではない。行動することだ。 by ルソー | 映画『ストレートストーリー』 2002年3月26日(火曜日) : : コメント数(2) 俺っちが小さい頃、なぜかお父様と一緒に何度も見た映画『エレファントマン』。ずっと昔、俺っちが生まれた年に作られた映画だから、いくら有名な作品って言っても見たことがない人が多いんじゃないかな?この作品は、デイビットリンチ監督の作品さ。そして今回観た映画『ストレートストーリー』も彼の作品だ。 ただ、『エレファントマン』、そしてテレビシリーズ『ツインピークス』さえ手がけているデイビッドリンチが監督したこの映画『ストレートストーリー』、作風が極端に違う。恐らく『エレファントマン』や『ツインピークス』のデイビッド・リンチしか知らない人が、この『ストレートストーリー』を観ても、彼の作品であると分かる人はまずいないだろう。それほど違う。ま、そんなことは映画評論家にでも言わせておけばいいけどね。 とりあえず、この映画、『あからさまに』素晴らしい。映画『パールハーバー』を見た後の後味の悪さを一気に拭い去ってくれた。 10年も前に喧嘩をして以来、ずっと口を聞かずにいた兄弟。もう二人とも棺おけに脚を突っ込んでいる。ある時、アリヴィン爺さんの元に電話が来た。もう片方の爺さん、兄弟のライルが倒れたのさ。 アルヴィンは、星を見つめる。星を見つめて思い出す。ずっと昔、ずっとずっと昔、ライルと一緒に星を見たことを。星を見て、二人で話したことを。星を見ながら二人で寝たことを。そして、アルヴィンは決意した。ライルに会って、今までのつまらない喧嘩のこと水に流したい。また二人で、昔のように星を見たい。そう思った。 目も悪くなった。腰が悪くて立つのもやっとだ。しかしアルヴィンはどうしても兄に会いたい。運転免許もない。誰かに連れていってやると言われても、アルヴィンはどうしても自分で、自分が決めたやり方で兄に会いに行きたい。 そして彼は、芝刈機で旅に出た。庭の芝を刈る用に作られた小さな小さなマシーンに、寝床となる大きな大きな荷台をつけ、2ヵ月分ほどの食料を詰め込み、車ならすぐの500キロ離れた街まで、ライルに会うために6週間の旅に出た。 一本の真っ直ぐな道を進み、自分の人生を整理する。星を見る。星を見る。星を見る。道で会う人との触れ合いの中に、アルヴィンの人生が詰まっている。爺さんの時間、魂と血と汗、全てが散りばめられている。そんな作品さ。 この映画は素晴らしくお薦めだ。でも、俺っちが監督だったら、最後の夜空のシーンをあと1分長くしたかったな。 |
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