友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である。 by コッツェブー | 毛穴すっきりパック…筋道はどうあれ 2001年5月16日(木曜日) : : コメント数(6) 風邪を引いていたがやっと峠を越して、そろそろ動き出さねばならない。ふとテーブルを見ると昨日散らかしたままの薬がたくさん入った袋がそのまま。片付けようとしたその時、俺っちは母親のオシャレ度に心が震えるほどの感動を覚えた。なんと1年前母親が積めこんだ薬達の中に、『毛穴すっきりパック』が入っているではないかっ!!何かに取りつかれたかの様に洗面所へ向かい鏡でお鼻回りをチェック。右、左、右、左……やっぱり……。つまってるツマッテルー。これはすっきりしとくでしょ。今しかない、こんなことはめったにないのだ。母親の願いに報いるためにも。 沖縄に行ったとき妹に教わりながら1度やったことのある『毛穴すっきりパック』。もう今ではすっかりやり方を忘れている。顔を洗って、濡れている間に鼻に張ればいいだけね。その説明書きの通りにお顔を優しく円を描くようにマッサージ洗顔。そして恐る恐る『毛穴すっきりパック』(以降面倒くさいので『毛すっパ』と呼ぶ)を取ろうと、袋に手を近づけると、『濡れた手を拭いた後で…』が目に入った。危ない危ない。さて今度はしっかり拭いたぞ。ああー、もうお鼻が乾いてルー。また鼻の辺りをぬらし、今度はスピーディーに手を拭いた後、きちっと『毛すっパ』装着完了。どのくらいつければいいのだ?説明書には秋冬は5分から10分とかいてある。そうか、乾燥してる時期には早めに乾くからね。 張りつけたのはいいのだが、気になってしょうがない。従来からじっと考えてる時、鼻を触るのが癖な俺の(鼻をよく触る男はナルシストだそうです。)、その大事な鼻に『毛すっパ』がついてるもんだから、気になってしょうがない。まーた何度も鏡の前で堅くなりつつある『鼻 with 毛すっパ』をつんつんたたいてみたりなんかしちゃうのだ。つんつんたたくたびに堅くなっていってる『毛すっパ』がなぜか愛しい。ただ、やっぱりウざい。 時間を見ると4分経過していた。もうすでに俺の中ではうざすぎる『毛すっパ』を説明書通りに端っこからゆっくりと剥がし始めた。洗面所特有のオレンジ色のライトに、影だけがやさしく鏡に映る。ささくれみたいな毛穴のつまりが面白いように取れているようだ。さてさて、どれくらい取れるのだろうか?たった4分だぞ。そう思いつつお鼻の中央、てっぺんに差し掛かった。このお鼻の先端の部分は、『毛すっパ』の形状もちょっぴり出ているという配慮がなされている。そのちょっぴり出た部分に手を掛けて剥がしに出たその時、 びりビリッびりっっ ん?もう1度っと。びりっびりびりびり。ん?…ん?そして最後まで『毛すっパ』を剥がし終えた俺は、お鼻まわりのつまりがこんなにも取れていたことに1人万面の笑みを浮かべた。これこそ科学の勝利だ。しかしなぜかこの勝利はほろ苦い。ほろ苦いと言うよりも、むずがゆい。むずがゆいと言うよりも、つーか痛い…。鏡をスローモーションのように振り帰る俺は、その鼻の周りからほとばしる血しぶきを、自分の目からも、きれいに磨かれた鏡の中からも確認できた。お鼻の…肌がむけている…。 ちょっと待て。俺は四分しかつけてない。確かに説明書には張りすぎると肌がむけることがあると書いてある。取れなくなったり、長時間つけすぎたら速攻医者に行けとも書いてある。ただ俺は4分だ。俺が4分だ。俺こそ4分だ。この説明書に書いてある時間よりも装着時間は短いのだ。なぜむける?何がむけさせる?なぜ俺にむかせルー。 いや、待て。間違っているのは俺のほうかもしれない。『毛穴すっきりパック』、略して『毛すっパ』。毛穴がすっきりするためのものだ。そして今の俺はどうだ?血が滴っていようとも、赤い霜降り肉が鼻のてっぺんからのぞいていようとも、そして1日後にはかさぶたになって町を歩くことが恥ずかしいということは分かっていたとしても、俺の古い角質層と一緒に毛穴の汚れなんて全て取り去っていってくれたではないか?確かに俺の鼻のてっぺんに今現在毛穴のつまりなどない。つーか肌がない。でもこれもすっきりと言うのではないか?床屋に行って『夏だからすっきりさせてください』と言ったらスキンヘッドにされていても、それはすっきりしているのではないか?包茎だからと非包茎手術に行って、モノまで切られてしまっていても、やっぱりそれはすっきりしているのではないか?地球の人口が増えすぎですと言って、それなら……思考中……やめておこう。でもやっぱりスッキリしているのではないだろうカー。 そう考えると、俺が今成し遂げた肌ごと『毛すっパ』はなぜか途方もなくすっきりしているような気がする。世の中、意味不明な事件や、矛盾や歪みが多発している。地球上全ての人間に、この、肌ごと『毛すっパ』を体験させてあげることが出来さえすれば、全てはうまく行くような気がしてきた今日この頃。そして何気に書くことが何も浮かばなかった今日この頃。 |
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